Garmin 1000Jを修理しない理由もとい、4年間使用したレビュー

これまでありがとうGarmin 1000J、そしてさようならGarmin 1000J。

いろいろと考えた結果、Garmin 1000Jは修理へ出すこともなく、処分することとなりました。修理するコスト、修理して使い続けてまた壊れることを考えると、4年以上前の電子製品の機能が十分であったとしても、新しいものが常に世に出続けている現代では、次のものを選択する機会になります。

ちなみに電源ボタンが破損していますが、シャーペンとかで奥のスイッチ部分を押し込むとちゃんと今でも電源は、はいります。内部的には全く壊れていないのがとても残念です。電源ボタンさえ修理できれば、そのまま使い続けることができそうです。

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Garmin 1000Jのスペック

www.garmin.co.jp

https://www.garmin.co.jp/products/discontinued/edge1000j/#specsTab

  • サイズ:幅5.8cm x 高さ11.2cm x 厚み2.0cm
  • ディスプレイ:3.9cm x 6.5cm フルカラー マルチタッチスクリーン
  • 解像度:240 x 400 ピクセル 3インチ
  • 重量:114.5g
  • 電池:充電式リチウムイオン
  • バッテリー持続時間:約15時間
  • 防水:日常生活防水(IPX7)
  • 受信性能: 高感度GPSチップ採用 みちびき(補完信号) / GLONASS対応
  • ベースマップ: ルート探索可能な日本全国概略地図を内蔵メモリに収録済み
  • 詳細マップ昭文社「MAPPLEデジタルデータ2014年度版」を収録済み
  • 内臓メモリ: 約8GB
  • データ容量: ラップ 約1,000、ウェイポイント 200が保存可能(標準使用時) ※ルート(コース)は、データ空き容量により保存可能

こんな感じです。

バッテリーについて

バッテリーの持続時間は15時間とありますが、あくまで公称値で、年々バッテリーが劣化していくので最後は8時間くらいしか持たなかったような気がします。最後に名古屋から知多半島まで往復したときは、ギリギリ計測することができましたが、使い続けて4年以上経過していても、8時間くらい持つというのはかなり優秀な部類だと思います。といっても週に2回くらいしか使っていないので、それほど経年劣化していなのかもしれません。

GPSについて

当時としては先進的なみちびき対応です。Garmin 1000Jは2014年11月頃に発売されたはずですが、その頃はごく一部のスマートフォンしかみちびき対応していませんでした(調べてみると、iPhoneは2015年9月発売の6sから対応)。みちびき対応のGPSは誤差が1~2mくらいで、走行後のデータをGarmin  Connectで確認すると、ほとんどコースからずれていない位置情報が地図で確認することができました。

本当にごくたまにおかしな記録をすることがあり、昨年走った乗鞍岳の上りの記録は途中でヘリコプターに乗って違う山の頂上へ飛んだような記録になっていました。

高山市から乗鞍のGPS記録

高山市から乗鞍のGPS記録(Garmin 1000Jを使ってこんなにずれたのはこれが初めて)

画面について

画面は「240 x 400 ピクセル 3インチ」となっていて、サイコンとしてはかなり大きなサイズ、解像度です。表示する項目は当然ながら設定可能で、横に2つ、縦に5つで最大10項目まで画面に表示することができます。

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これはかなりカスタマイズができるので、走りながら今の状態(速度、ペダルの回転数、ワット数、ペダリング効率、心拍)をリアルタイムで確認したい私のような人にとってはかなり重宝しました。一度に表示できる項目は10項目までですが、タッチパネル式なので、走行中に画面を指でスライドすれば、他の項目も確認することができます。おそらく、Garminの他のサイコンも同じような機能があると思いますが、画面のサイズからいえば視認性はトップクラスでしょう。おそらく今でも。

防水について

日常生活防水、とありますが夏場の土砂降りの中、走っていたこともあります。しかし、降雨時の水滴でタッチパネルが誤動作しないよう、水滴を検知する機能があります。大雨のときにスライドして画面を切り替えようとして、見たくても見られない、という状況がありました。無効化する方法があったのかもしれませんが、私はそのままの状態で使っていてました。まあ、雨の日に自転車は乗らないほうがいい。

 物理ボタンのレイアウト

物理ボタンは左側面に電源ボタン、液晶の画面の下部左に「ラップ」ボタン、下部右に「スタート/ストップ」ボタンがついています。

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これは右側にライトをつけることを想定していて、あえて右側の側面にボタンをつけていない、ということです。

他のメーカーのものには両側面にボタンがついている製品もあるのですが、その場合、ライトの取り付けの位置を考えないといけません。以前、安いサイコンを使っていたときはライトと本体の隙間に指を入れて、かなり無理矢理ボタンを押していた覚えがあるので、実際にGarmin 1000J取り付けたときには考えて作られていると感心した覚えがあります。

全体的な印象

 数年前の当時でも、タッチパネルで操作できるスマートフォンが一般的になっている頃に登場したデバイスとしては、どうしてもデザインは無骨としか言いようがない形をしています。

つまり、スマートフォンとは真逆の、かなり厚みがあり、液晶の縁が広かったのです。これはおそらく、自転車に取り付けて使用するという前提――振動があったり衝撃でマウントから外れて落下する、といったことを考慮して、かなり頑丈に、余裕を持って作られていることが理由だと思います。実際、私は2回ほど落車を経験しており、一度は衝撃でGarmin1000Jをマウントから外すことがあったのですが、今でも問題なく――電源ボタンはおいておく――動作しているのは、そういう自体を考えてある程度の余裕を持った作りになっているからなのでしょう。

液晶はタッチパネルでしたが、レスポンスがスマートフォンと比べると明らかに一拍遅いです。内蔵CPUのスペックなのかOSの問題なのか、降雨時の水滴をタッチと誤検知しないためなのか、理由はわかりませんでしたが、スマートフォンに慣れてしまった現代人が触ってみると、初期型のAndroidみたいな印象でした。

しかし、サイクルコンピュータの中でGarmin 1000Jだけがそういう印象があるのではなく、他のメーカー、他の機種もほぼほぼそんな印象なので、それが当たり前、ということなのかもしれません。スマホみたいにずっと触り続けるわけでもなく一度設定をして、必要な項目を表示してくれて、ちゃんと記録してくれれば、それ以上に求める必要はないでしょう。

4年間使いづつけての総合評価

使い続けての評価としては、ほぼ満点です。このまま使えるのならずっと使っても問題ない一台です。しかし、続けて使うためには修理費が24,000円かかります。

最初に述べたとおり、修理して使い続けてまた壊れることを考えると、4年以上前の電子製品の機能が十分であったとしても、新しいものが常に世に出続けている現代では、次のものを選択する機会になります。

では、現行で同等製品であるフラグシップGarmin 1030は86,000円(税別)を考えるとしましょう。

www.garmin.co.jp

現時点で、おそらくこれを購入すれば同じインプレッション、あるいはそれ以上のものを手に入れることができると思いますが、ほとんど高スペックなスマートフォンと同じ値段であるこことを考えると、かつてGarmin 1000Jを購入したときと同じような大きな満足感を得ることができるのか、自問してしまいます。

また、MercariでGarmin 1000Jの中古を検索すると、5万円程度で入手することができそうです。状態さえ良ければ、はっきり言ってしまうと現行のGarminの同じ価格帯の820Jなどより私には魅力的に写ってしまいます。

そして5万円程度の価格帯で考えると――新品の新しい付加価値がある製品を探すと、Pioneerのサイコンが視野に入ってくるような気がします。

ということで、さようなら僕のGarmin 1000J。

安らかに眠れ(´・ω・`)

 

 

GARMIN(ガーミン) Edge520J 136807

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